「俺の左目と左腕は少佐に殺された。今ここについているのは俺に良く似た偽者で、上手に俺を騙してるんだ」
 珍しく酒に酔い、少しばかり饒舌になったお前は、ポーカーフェイスのままそう言った。
 ならば、義体化率の高い俺は嘘の塊なのだろう。
 女どもに語る台詞の中には、確かに真実の欠片もない。



 お前のすべてを知っているなど、自惚れるつもりはない。
 また、すべてを知りたいなどとも思わない。



「………っ!」



 声を殺して達した身体が、俺の身体の下でビクビクと痙攣する。
 のけぞり、目の前に晒された首筋に歯を立てる。
 こうして急所を俺に晒すお前が、殺してやりたいほど愛しい。



 時折俺に見せてくれるポーカーフェイス以外のお前の表情。
 それは本物なのか、偽者なのか。
 得意のポーカーフェイスで上手に俺を騙してくれるのならば。
 それが俺にとっての『真実』となる。



Fin



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