銃とナイフ 2 -後編-
「…ヤるならとっととヤりやがれ!」
サイトーは唸るように叫んだ。サイトーの後ろでパズが薄く哂う。
「先に一回抜いてやるよ」
パズはサイトーのモノを掴む手の動きを早めると、空いている手でサイトーの胸を撫で始めた。
ドクドクと脈打つ心臓の上でパズの手のひらが止まった。
まるでナイフを突きつけられているようで、一瞬サイトーの呼吸が止まる。
「…サイトー…」
サイトーの怯えを見透かした声は酷く優しく、サイトーの耳に届いた。
心臓の上で止まっていた手は再び動き出し、サイトーの胸の飾りに触れる。
「っ!」
指先で弄ばれて、上がりそうになる声を慌てて飲み込む。
≪ここも敏感になったな≫
「うるせぇ」
悪態を吐いても、サイトーはされるがままだった。
下を向けば、サイトーのモノを扱いてるパズの手が見える。
女のような細く柔らかな手ではない。自分と同じ男のごつい指先だ。人を殺す手だ。
それが今、サイトーを追いつめている。
(…笑えねぇ…)
それがこんなに気持ちがいいなんて。
そんなことは絶対に口に出せる台詞ではない。だが、身体を通してパズには筒抜けだ。
「う…っ!」
低く呻いてサイトーは達した。タイルに白濁した粘液がへばり付く。
「サイトー。ベッドに行くぞ」
それをシャワーで流すと、パズはサイトーを促した。
「ここでヤればいいだろうが」
「ゴムとローションはベッドだ」
「んなもん必要ねぇだろ」
「下手なものを腹に入れてみろ。腹を下したまま少佐と同行することになるぞ」
強引ながらも、一応は生身であるサイトーの体調を気遣っているらしい。
「タオルできっちり身体を拭いておけ。髪を乾かしたらすぐに行く」
サイトーにバスタオルを手渡すと、パズは自分の髪にドライヤーをかけ始めた。
≫
P×S menu(R18)へ/
text menuへ/
topへ