その言葉の後に必要としたのは、制止の言葉だった。
 自分も持っているモノを突き入れられて、サイトーは呆気なく達した。けれどパズの動きは止まることなく、サイトーを容赦なく揺さぶる。
 もう何回達したか分からない。右手の拘束もいつの間にか解かれていて。
 抜かれたと安心したのもつかの間、身体をひっくり返されて、また入れられ突き上げられる。
 涙やら唾液やら汗やら。色々な体液にまみれて、サイトーは息をするのがやっとだった。
「あ…あ…あぁっ………う…」
 パズの動きにあわせて口から漏れる言葉も意味をなさない。
「うぁ…あぁぁっ!」
 青紫色の痕がついた右手でシーツをかき寄せ、サイトーがまた達した。
 パズが中から抜き出ると、サイトーとの間に粘液の糸が引いた。サイトーがほっと息を吐く。
 うつ伏せになっているサイトーの身体をひっくり返すと、パズはサイトーの足の間に割り入った。
「っ! パズ…もう、無理だ…っ」
「俺はまだだ」
「うぁ…っ!」
 サイトーは悲鳴を上げて、喉を仰け反らせた。
 体液で濡れたサイトーのものは萎えていて、もう応える力もない。
 与えられる感覚は悦楽を通り越し、痛みに似ていた。まるでパズのナイフで切り裂かれているかのように。
「パズ…パズ…っ」
 サイトーは虚ろな瞳でその男を見上げる。腕を伸ばして、存外に細い腕を掴んだ。
「パズ………も………ぅっ」
「あぁ、イけよ」
「あぁっ! あぁぁぁっ!」
「…っ!」
 パズの腕に引っかき傷を残してサイトーは果て、パズも白熱をサイトーの中に吐き出した。



  



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