組み敷いたサイトーの身体が僅かに強張る。
「力を抜いとけ。辛いだけだぞ」
「分かってる」
 サイトーのわき腹の横に手をついて、パズは腰を押し進める。
「い…っ!」
 指とは比べ物にならない太さのモノが、狭いその場所に入ってこようとしている。慣らし解されたとはいえ、裂かれるような痛みは生じる。サイトーは息を飲んだ。
「息を止めるな。ゆっくりと息を吐け」
「あ…はぁ………」
 パズの言葉にサイトーは何とか従おうとするが、どうしても上手くいかない。痛みが更に身体を固くする。
「ちっ!」
 パズは舌打ちすると、サイトーの濡れ細って萎えたものを手のひらで包み込み、擦り上げた。
「う…っ」
 慣れた快感にサイトーの身体の力が僅かに抜ける。
 そのタイミングを見計らい、パズが更に奥へと突き入れる。
 それを繰り返し、何とかすべてを収めきった。
 サイトーの中は思っていたよりもきつくパズを締め上げる。そうそれだけで達しそうになっていたが、パズは奥歯を噛み締めて何とか堪えた。
 サイトーの方は痛みと圧迫感で吐き気すら覚えていた。やはり相手が変わっても、痛みは変わらないものらしい。パズに対しては報復する気はないが、早く終わらせて欲しかった。
「サイトー」
 きつく噛み締めている歯列を割るようにキスをする。そうすることでサイトーの呼吸を促し、身体の力を抜かせた。
「そろそろ動くぞ」
 パズの言葉に、サイトーは黙ったまま頷く。
 それを確認し、パズはゆっくりと腰を使い始めた。
「…………っ!!!」
 やはりそれは激痛だった。痛みに声を上げない習性が作用して、せり上がる悲鳴を喉の奥で押し殺す。
 サイトーは顔を腕で覆い隠して、パズが早く果てることを願った。
 しかし、パズの動きは自身の欲情を吐き出すためのものではなく、何かを探るようなそんな動きだった。
 ゆっくりと、自身でサイトーの内壁を撫でるように腰を使う。
「うあ…っ!」
 そこを通過した時、痛みではないものがサイトーの中を駆け上がった。
 パズがニヤリと笑みを浮かべ、重点的にそこを突き始めた。
「あっ! うぁっ! あぁっ!」
 そこはパズの指に探られて、強烈な悦楽を感じたポイントだった。パズはそこを探していたのだ。
 痛みはあるが、それ以上の快感にサイトーの感覚器官が支配される。
「サイトー…」
 荒い息を吐きながら、腰の動きを早くする。
「あぁ! パズ…! パズっ!」
「…イイか?」
 腕で覆ったその下で、サイトーは素直に頷いた。
 その様子にパズも満足そうに微笑を浮かべる。
「…そろそろ出すぞ?」
 パズは一層強い力でサイトーを突き上げた。
「うぁぁぁっ! あぁっ!」
「く…っ!」
 サイトーが絶叫のような声を上げて達し、パズも宣告通りサイトーの中で達した。



  



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